なめらかな書き跡

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【感想】刀剣乱舞絢爛図録

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すみませんナメてました。

2015年8月発売

A4版204ページ

公式設定画集

発売当時、ちょうど私は刀剣に対する熱が完全に醒めたどころかマイナス域に下がりまくってた時期で、どうでもよかったので買わなかったんですが。

先だってちょっとネタが出てきて二次創作しようかなとなった時に、やっぱり手に入るだけの公式設定はひととおりチェックしておくのが礼儀というか基本だと思ったので、手に入れることにしました。
時期が遅かったしプレミア何万も払うほどほしくなかったので特典なしです。

じすいずnot書籍

この本、本に見えますが本というか書籍じゃありません。

何がどう違うのかというと、ISBNコードをとってません。

ISBNとは

ISBN(アイエスビーエヌ)とは(International Standard Book Number)の略で直訳すると国際標準図書番号となり、世界共通で図書(書籍)を認識する為に記載されるコードです。
日本では日本図書コード・図書JANコードととして利用されています。

ISBNとは? | チャレンジ!自費出版!より

 

ざっくりですが、ISBNコードがないと、取次が書籍の流通に乗せてくれません。
なので、書店に並ぶ「書籍」ではないんですね。

体裁は本ですが、おそらく扱いはグッズです。
実際、発売当時も通販は書店ではなくアニメグッズの通販会社が扱ってました。

まあ、とはいっても中身はちゃんと本なので、どっちでもいいことです。

私はソフマップ楽天店で買いました。

1人あたり4ページの設定資料

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公式から出てるサンプル画像です。

掲載されてるのは初期からいる全員+長曽袮・浦島・明石・日本号の46口。
2016年1月時点の実装刀でいうと博多・後藤・物吉・膝髭がいません。
てか、博多のほうが日本号より実装早かったはずなんですが発注は日本号のほうが先だったんですね。

一人あたり4ページ、最初の見開きがゲーム内で使用されてる画像。
1ページめが戦闘、2ページめに通常・負傷・内番・真剣必殺の4種。

次の見開きはキャラごとの設定集です。

1人あたり4ページを多いとみるか、少ないとみるか。

正直、多くはないですね。
ですが密度は濃いです。
とにかく、細かい!!

荷物が届いて、あけて、ぱらぱらっと見てびっくりしました。

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どんな服の上にどんな服を重ねて着てるとか、ここはどうなってる、とか。
私は文章屋ですからふんふんって思ってあとはアタマにしまいこむだけで、具体的に細かく描写をすることはないと思いますが(こういうのをこまこま書くのは自己満足なだけで読む側からすると鼻につくので)、絵をかくひと、あるいはコスプレ衣装を作りたい人には必見といってもいいかもしれません。

正直なところ、ここまで細かい設定がある、というか収録されてると思ってませんでした。

これはメーカーの考え方にもよるんでしょうけれど、アニメの設定資料集なんかは線画の立ち絵が並んでて、あとはせいぜい目のアップの時はどう塗る、とか、その程度の指定ぐらいしか公開してくれないんですよね。

あと、こういう言い方もアレなんですが、刀剣のキャラクターデザインは外注の絵かきさんで、それも1人1体~数体を担当してるわけじゃないですか。

ゲームの企画段階から、このキャラはこういう性格にしようとか、だったらこういう服装がいいとかこんな表情をするタイプとか、そういう部分にはたぶん関わってないと思うんですよね。
実際、リリース後に担当イラストレーターさんが「キャラのイメージ等の指定がとても細かかった」的なツイートをされてたりとかもしてましたし。

つまり、言葉は悪いですが頼まれ仕事、一点いくらの単価仕事で、こういう細かい設定を絵かきさんが作ってるとは、思ってなかったんです。

自分もかつてゲームを数本作ったことがあるんですが、やはり外注絵師さんにキャラデザや原画をお願いしても、顔のラフは角度をかえていくつか出てきたりしたものの(これもなかったことが)、この服は袖がこうなってるとか、コートを着てるキャラはコートの下はどうなってるとか、そういう指定とかついてこなかったんですよね。
実際、ほかの絵かきさんが原画を担当することはないので、ご本人がわかってる、あるいは設定画にない部分を描くことになったらその時考えればいいだけのことなのでとくにそこまで必要性を感じなかったんでしょうし、発注したこちらもあまり深く考えないでそういうところは求めませんでした(おかげであとで書籍作る時に素材なくて困った困った(苦笑))

ですが、メーカーがそこまで出してくださいと言ったのか絵かきさんたちが自主的に作ってくれたのか、とにかく「ほほー!」ってくらい細かい設定があれこれ書き込んであったり、こういう時はこんな表情、とか、そいうのもちらっとあるキャラもいたりして、絵かきじゃない自分でもこりゃすげえと思いました。

ほとんどの絵かきさんがかなり詳しく描いてらしたから前者かな。
おそらくは、のちのち違うイラストレーターさんが別の人のキャラを描いたり、あるいはSD絵や立体化の時の資料にするために用意してあるのかもしれません。ご本人は描けても分解方法がわからないとほかのひとが手がける時困るし。

それともう一つ、仮に資料がそこそこあったとして、メーカー側がここまでどーんと出してくるとは思ってなかったんですよね。

実際にはまだ外に出てない資料はたんまりあるのかもしれないけど、少なくとも、見る客の側を「おおー!」と思わせる量の情報は出してるわけで。

客は、こういうのが見たかったと思うし、それを出したニトロはさすがだと思う。

あと、発売当時騒がれた「身長が載ってる」っていうやつ、身長の比較表じゃなくてほんとに数値が出ててやっぱりこれもびっくりしたw

ただ、キャラによってどうしても書き込み量の多寡はあって、そこに文句を言う人もいるみたいだけど、ゲームの駒としてでなくキャラとしてある程度興味のある人は買って損はないと思います。


ニトロプラス《3次入荷分》刀剣乱舞絢爛図録 【書籍】 ※代引購入不可

私が買ったのがこちら。
値段表示されてないけど、3,240円です。税抜き3000円。

 

このへんから各地でさがしてみると3000円から特典つき2万超までいろいろありますが、特典なし版の定価は3000円+税です
楽天やアマゾンに出店してる=正規のショップってわけではなく個人も出店できるので上乗せされてる金額がどこへ入るかっていえば、まあ、ね。

メーカー特典は一部の絵描きさんたちがツイッターに流した落書きその他を集めた冊子だったそうです。

どうしても特典つきがほしくて2万出してもいいならとめませんが、メーカーが設定した定価が3000円であることはお忘れなく(;・∀・)